2013年01月28日

古事記と言霊・五十音の整理・運用

かれここに伊耶那岐の命の詔(の)りたまはく、「愛(うつく)しき我が汝妹(なにも)の命を、子の一木(ひとつき)に易(か)えつるかも」とのりたまひて、御枕方(みまくらへ)に葡匐(はらび)ひ御足方(みあとへ)に葡匐ひて哭(な)きたまふ時に、御涙に成りませる神は、香山(かぐやま)の畝尾(うねを)の木のもとにます、名は泣沢女(なきさわめ)の神。かれその神避(かむさ)りたまひし伊耶那美の神は、出雲(いずも)の国と伯伎(ははき)の国との堺なる比婆(ひば)の山に葬(をさ)めまつりき。


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2013年01月27日

古事記と言霊・古事記上ツ巻

古事記の全文をお読み下さればお分かりになりますが、次から次に神様の名前が出てまいりますと、何のことを言っているのかサッパリ分からんと言うのが何方もの考えだと思います。

その荒唐無稽な考えがある一つの観点から謎を解きますと、素晴らしい日本語の語源になっており、又、人間の心と言葉の究極の学問であること分かってまいりますが、何のためにこんな荒唐無稽な文章を遺したのかということについて少しお話をさせていただきます。

古事記の編纂は今から千二百九十年前、西暦712年です。冒頭の文章は「天地の初発の時、高天原に〜」に始まって数ページの間に神様の名前が百数出てまいります。神様オンパレード。日本の宗教は多神教であると言われる所以ですが、その中には全国の何処の神社にも奉られていないユニークな神様の名前もございます。

古事記は奈良時代の天皇の勅命によって朝廷の高官、太安万侶さんも含まれますが、編纂をして天皇に差し上げた日本の歴史書であります。古事記は上中下の三巻に分かれておりまして中下巻は歴史書です。

上ツ巻は神様の名前がズラズラと出てまいります物語になっております。一国の歴史書の第一巻に、その物語も何故こんなことを言わなくてはならないのか、まったく分からない。

古事記を解く日本の一般の国学者は、難解さ故からか訳注に現代の知識で以って苦心惨憺して書いてございますが、古事記が書かれました奈良時代は文化が一番盛んな時代でした。それは正倉院の御物が今の技術をもってしても作れない高度な工芸品であることから窺い知れます。

しかも、一国の天皇の勅命で出来た本が、子供だましのような神話を載せたのか。これから私がお話する謎を解いてみますと、人間の心の全貌が総て明らかにされており、今の心理学では足下にも及ばない学問の領域が開けてまいります。


つづき
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2013年01月23日

古事記と言霊・五十音の整理・運用

この子を生みたまひしによりて、御陰炙(みほどや)かえて病(や)み臥(こや)せり。たぐりに生(な)りませる神の名は金山毘古(かなやまびこ)の神。次に金山毘売(びめ)の神。次に屎(くそ)に成りませる神の名は波邇夜須毘古(はにやすひこ)の神。次に波邇夜須毘売(ひめ)の神。次に尿(ゆまり)に成りませる神の名は弥都波能売(みつはのめ)の神。次に和久産巣日(わきむすび)の神。この神の子は豊宇気毘売(とようけひめ)の神といふ。かれ伊耶那美の神は、火の神を生みたまひしに由りて、遂に神避(かむさ)りたまひき。


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2012年12月11日

古事記と言霊・子音創生

この大山津見の神、野槌(のづち)の神の二柱(ふたはしら)、山野によりて持ち別けて生みたまふ神の名は、天の狭土(さづち)の神。次に国の狭土の神。次に天の狭霧(さぎり)の神。次に国の狭霧の神。次に天の闇戸(くらど)の神。次に国の闇戸の神。次に大戸惑子(おおとまどひこ)の神。次に大戸惑女(め)の神。次に生みたまふ神の名は、鳥の石楠船(いわくすふね)の神、またの名は天(あめ)の鳥船(とりふね)といふ。次に大宜都比売(おほげつひめ)の神を生みたまひ、次に火(ほ)の夜芸速男(やぎはやお)の神を生みたまひき。またの名は火(ほ)のR毘古(かがやびこ)の神といひ、またの名は火(ほ)の迦具土(かぐつち)の神といふ。


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古事記と言霊・子音創生

この速秋津日子、妹速秋津比売の二神(ふたはしら)、河海によりて持ち別けて生みたまふ神の名は、沫那芸(あわなぎ)の神。次に沫那美(あわなみ)の神。次に頬那芸(つらなぎ)の神。次に頬那美(つらなみ)の神。次に天の水分(みくまり)の神。次に国の水分の神。次に天の久比奢母智(くひざもち)の神、次に国の久比奢母智の神。

次に風の神名は志那都比古(しなつひこ)の神を生みたまひ、次に木の神名は久久能智(くくのち)の神を生みたまひ、次に山の神名は大山津見(おおやまつみ)の神を生みたまひ、次に野の神名は鹿屋野比売(かやのひめ)の神を生みたまひき。またの名は野槌(のづち)の神といふ。

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2012年12月09日

古事記と言霊・子音創生

既に国を生み竟(を)へて、更に神を生みたまひき。かれ生みたまふ神の名は大事忍男(おおことおしを)の神、次に石土昆古(いはつちひこ)の神を生みたまひ、次に石巣(いはす)比売の神を生みたまひ、次に大戸日別(おおとひわけ)の神を生みたまひ、次に天の吹男(あめのふきを)の神を生みたまひ、次に大屋昆古(おおやひこ)の神を生みたまひ、次に風木津別(かぜもつわけ)の忍男(おしを)の神を生みたまひ、次に海(わた)の神名は大綿津見(わたつみ)の神を生みたまひ、次に水戸(みなと)の神名に速秋津日子(はやあきつひこ)の神、次に妹(いも)速秋津比売の神を生みたまひき。


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2012年11月19日

古事記と言霊・島生み(二)

次に伊予の二名(ふたな)の島を生みたまひき。この島は身一つにして面四つあり。面ごとに名あり。かれ伊予の国を愛比売(えひめ)といひ、讃岐の国を飯依比古(いいよりひこ)といひ、粟(あわ)の国を、大宜都比売(おほげつひめ)といひ、土左(とさ)の国を建依別(たけよりわけ)といふ。次に隠岐(おき)の三子(みつご)の島を生みたまひき。またの名は天の忍許呂別(おしころわけ)。次に筑紫(つくし)の島を生みたまひき。この島も身一つにして面四つあり。面ごとに名あり。かれ筑紫の国を白日別(しらひわけ)といひ、豊(とよ)の国を豊日別(とよひわけ)といひ、肥(ひ)の国を建日向日豊久士比泥別(たけひわけひとわくじひわけ)といひ、熊曽(くまそ)の国を建日別といふ。次に伊岐(いき)の島を生みたまひき。またの名は天比登都柱(あめひとつはしら)といふ。次に津(つ)島を生みたまひき。またの名は天(あめ)の狭手依比売(さでよりひめ)といふ。次に佐渡(さど)の島を生みたまひき。次に大倭豊秋津(おほやまととよあきつ)島を生みたまひき。またの名は天(あま)つ御虚空豊秋津根別(もそらとよあきつねわけ)といふ。かれこの八島のまづ生まれしに因りて、大八島国(おほやしまくに)といふ。
然ありて後還ります時に、吉備(きび)の児島(こじま)を生みたまひき。またの名は建日方別(たけひかたわけ)といふ。次に小豆島(あづきしま)を生みたまひき。またの名は大野手比売(おほのてひめ)といふ。次に大島(おほしま)を生みたまひき。またの名は大多麻流別(おほたまるわけ)といふ。次に女島(ひめしま)を生みたまひき。またの名は天一根(あめひとつね)といふ。次に知珂(ちか)の島を生みたまひき。またの名は天の忍男(おしを)。次に両児(ふたご)の島を生みたまひき。またの名は天の両屋(ふたや)といふ。


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2012年11月17日

古事記と言霊・島生み(二)

ここに二柱の神議(はか)りたまひて、「今、吾が生める子ふさわず。なほうべ天つ神の御所(みもと)に白(まを)さな」とのりたまひて、すなはち共に参(ま)ゐ上がりて、天つ神の命を請ひたまひき。ここに天つ神の命以ちて、太卜(ふとまに)に卜(うら)へてのりたまひしく、「女(おみな)の先立ち言ひしに因りてふさはず、また還り降りて改め言へ」とのりたまひき。


かれここに降りまして、更にその天の御柱を往き廻りたまふこと、先の如くなりき。ここに伊耶那岐の命、まづ「あなにやし、えをとめを」とのりたまひ、後に妹伊耶那美の命、「あなにやし、えをとこを」とのりたまひき。かくのりたまひ竟へて、御合いまして、子淡路の穂の狭別の島を生みたまひき。


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