2012年09月22日

古事記と言霊・【ヒ】於母陀流の神/【ニ】妹阿夜訶志古泥の神

言霊  オモタルノカミ/於母陀流の神。於母陀流の流の字に琉(る)を当てた本がありますが、言霊的意味に変わりはありません。於母陀流の神を日本書紀には面足尊(おもたるのみこと)と書いており、その意味・内容は更に明らかとなります。ハヒフヘホの音は主として人の言葉に関する音であります。

     面足とは心の表面に物事の内容表現が明らかに表わされる力動韻という事が出来ます。私も時に経験することですが、何かの集会で突然一人の人から「久しぶりにお会いしました。御無沙汰していて申訳御座いません。あの節はお世話になりました」などと親しげに挨拶されます。余りに親しげであり、突然の事とて、戸惑い、いい加減な挨拶を返してそのまま別れてしまう事があります。別れた後で「確かに何処かでお会いした事があるように思えるが、さて何方(どなた)だったかな」と仲々名前を思い出せません。

言霊  イモアヤカシコネノカミ/妹阿夜訶志古泥神。二、三日経って、散歩な心に懸っている間に、次第に心の奥で思い出そうとする努力が煮つまって行き、以前に会った時が何処か、何時か、どんな時か等の事が焦点を結び始め、終に心の一点に過去の経験がはっきり一つの姿に沈黙の内に煮つめられた時、その瞬間、意識上に「あゝ、あの時の木下さん……」と言葉の表現となって花咲いた訳であります。

     かくの如く心の表面にはっきり表現として現われる時には、心の奥で過去のイメージが実を結んでいる、という事になります。この心の奥に一つの事の原因となるものが煮つめられて行く力動韻、これが父韻ニであります。



posted by yamato at 09:00| Comment(0) | TrackBack(1) | 竺紫の島
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言霊 ヒ・ニ
Excerpt: 次に‘ヒ’於母陀流の神・‘ニ’妹阿夜訶志古泥の神。これは二番目くらいに分かりやすい。於母陀流の神を日本書紀では「オモダルノミコト」と書いてある。古事記で分からないところは日本書紀を読めといわれておりま..
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Tracked: 2012-09-22 09:37